クルマ減税会

クルマユーザーのための減税団体「クルマ減税会」です

【自賠責保険値上げ】療護センターの実態とは?

自賠責保険値上げについて、当会は反対の立場ですが

 

【なんで自賠責保険が値上げするんだ?】

経緯については下記記事をご覧ください

kurumagenzeikai.hatenablog.com

 

 

このたび、

現在行われている交通事故被害者救済事業の中核事業の一つである

千葉療護センターの関係者の方からお話をお伺いする機会を頂きました。

 

自動車事故対策機構(NASVA)が所管する事業で

療護センターは全国に4つあり、その最大規模のものが千葉療護センターになります。

 

www.nasva.go.jp

 

まず、人事や経営に関して

 

・事務部長は国交省天下りポスト。数代にわたり自動車局の関係者が任命される。

・18億円事業規模に対し赤字が9億円

・80床のベッドがあるが、1床あたりの経費単価は約1000万円

 

そして、これが一番の経費が膨らむ原因と仰っていましたが

 

・80床のベッドに対して看護師が104名

 

というのは明らかに多い水準であるそうです

 

 

 

次に、実際の運用面に関してですが

 

・被害者は基本3年間しか入所できない。過ぎると別の民間病院などに転院。

・医師は脳外科しかいないので、合併症など他の病気が出た場合は、結局他の病院で治療を行う。

・やたら数が多い看護師だが、権利意識が強く決められた仕事しかしない。

・センター長が、あり得ない指示を出して現場を困らせること多数。

 

・特筆すべきは「ナスバスコア」についてです

療護事業でつかわれてれてる、

高次脳機能障害を判断するための「ナスバスコア」というものがある。

 

自動車事故対策機構が独自に作り上げた独自基準のもので、そのスコアを元に【脱却(これもナスバが作り上げた用語)】で医学界では一切使われてない。

 

この【脱却数】を療護事業の評価などでつかわれています。

【脱却】という言葉はいかにも高次脳機能障害が治ったと錯覚する響きですが、世界標準のスコアで判断すれば、ほぼ改善がない患者がほとんど。

大雑把にいえば、自分達に都合の良い用語を作り事業評価に使っているということです。

 

www.nasva.go.jp

 

また、これはあくまで噂ですが、と前置きをしたうえで

他の療護センター(50床規模)では、仕事を増やさないために患者受け入れを意図的に制限しているセンターもあるらしい

 

というお話を伺いました。伺えば伺うほどあきれる実態にびっくりしましたが、その背景には

 

・交通事故そのものが減って昔ほど重傷者の数が減ったこと

・ベッドの空床を減らす為、昔は本当に重傷者のみ受け入れていたが、近年はその間口を広げているのが現状

・一方で、センターではなく、民間病院への委託が増えている

 

というのがあるそうです。

 

今回お話をお伺いした方のご意見をお載せさせていただきます

 

・療護センターはすでに歴史的役割を終えた。民間委託メインにした方が被害者の方にとっても良い

・例えば介護者無き後問題などは、交通事故被害者だけではなく、他の原因で重症となった方々にも課題であるから、原因に限らず解決すべきでしょう。ただし、現在は何も進展していない

自賠責のこのような事業を、無保険者による事故の為と勘違いしてる方も実は多いです。

しかし、無保険者への自賠責支払いは本則上で支払われ、被害者の救済事業は任意保険、自賠責の加入未加入は無関係であることは是非知って頂きたいです。

 

 

 

被害者支援事業_新規

ちなみに、現在「今後の自動車事故対策勘定のあり方に関する検討会」で新設をしようとしている事業について、コメントをお願いしたところ、

 

「どれも効果は見込めないのではないか?」とのご回答でした。

ありがとうございました。貴重なお話をお伺いさせて頂きました。また、今後も情報提供をして頂けるということで、大変感謝です。

 

 

私の感想ですが、「今後の自動車事故対策勘定のあり方に関する検討会」の参加団体には、被害者団体、自工会、労組、JAFなどが入っていますが、

 

結果として、それぞれの要望を受ける形で、全ての負担をクルマユーザーに押し付けた形になっています。

 

例えばこのような会議にクルマユーザーの利益を代弁する団体が入っていればずいぶん結果は変わっていたのではないでしょうか?

会議の人選から、介入する必要があると感じました。

 

(記事作成:やっかいなカエルhttps://twitter.com/9AsL9Y8a3RndLEo

 

 

 

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